充電式ニッケル水素電池を愛用しております。
壁掛け時計の電池として使おうとしたところ、単二電池で動く仕様でした。
単三から単二へ変換する純正のスペーサーも売っていますが、せっかく3Dプリンターを持っているので、自分で作ってみることにしました。
時計やリモコンなどの消費電力の少ない機器に充電池を使い過放電を起こすと、充電池の性能が急激に落ちる可能性がありますので、充電池を用いる際は緊急避難的な使用にとどめてください。
材料
- 単二電池
- 単三充電式ニッケル水素電池
- ノギス
- STLデータ作成ソフト
- Gコード変換ソフト
- 3Dプリンター
- ABS樹脂
作り方
単二電池と単三型の充電式ニッケル水素電池です。
長さはほとんど変わりがないので、太さだけ変換できれば使えることが分かります。

単二電池は 直径 25.3mm
単三型の充電式ニッケル水素電池は
正極端子部分を除いた長さが 48.5mm
直径が 14.1mm でした。
個々の製品で若干の誤差はあると思います。

3Dデータを作っていきます。
出来上がりの直径を 25.4ミリ、長さを 15mm にしようと思います。

半径である 12.7mm x 15mmの四角を描きます(赤線)。
次に、片方の長辺が重なるように、単三電池の半径程度である7.2mm x 15mmの四角を描きます(緑線)。

重ねた長辺を軸として、外側の長方形(黄色部分)を 340度回転させました。

角を丸めて3Dデータの完成です。

3Dプリンターで使えるように、Gコードに変換します。
上下に一個ずつはめる形式にしたので、一度に2個出力することにします。

プリントします。今回はPLA樹脂に比べて熱に強く欠けにくいABS樹脂を使いました。
出力したものを、充電式ニッケル水素電池の上下に一個ずつ装着します。

壁掛けの電波時計には3本の電池が必要でした。
必要な数だけプリントして装着します。

電池を入れ、時刻合わせボタンを押すと針が回転し始め、無事に動くことが確認できました。

充電式単三電池を単二電池として使えるようになりました。

I regularly use rechargeable nickel-metal hydride batteries.
When I tried using them in a wall clock, I found that it required size C batteries.
While official spacers to convert AA to C are available for purchase, I decided to make my own since I have a 3D printer.
Using rechargeable batteries in low-power devices like clocks and remote controls can lead to over-discharge, which may significantly degrade the performance of the batteries.
Therefore, when using rechargeable batteries in such devices, please limit their use to temporary or emergency situations only.
コメント